2025.11.10

第４回コラム　対話の本質 ― 合意ではなく理解を目的にする

「対話と線引 ─ Z世代と現場リーダーに必要なバランス感覚」

「話し合っているのに、すれ違ってしまう」。
そんな経験をしたことはありませんか。

対話の目的は、必ずしも「合意すること」ではありません。
互いの立場や想いを理解しようとする過程にこそ、信頼の芽が宿ります。

たとえば、部下が「もっと自由にやりたい」と伝えたとき、
上司が「枠にとらわれず、自分の裁量で動きたいのだね」と受け止める。
この“理解しようとする姿勢”が、安心して意見を交わせる関係を育てます。

本回では、「対話＝合意形成」という思い込みをほどき、
違いを尊重しながら信頼を深める対話のあり方を探ります。
成果と持続可能性を両立する「幸せ経営」の実践に向けて、
現場でできる一歩を一緒に考えてみませんか。

🔜【次回予告】
第5回では、**「現場でよくある“対話の失敗”」**を取り上げます。
「聴いているつもり」がなぜ伝わらないのか──。
その背景にある「関心不足」や誤解のズレをもとに、
よりよい関わり方を一緒に探っていきます。